日焼け止め

数字が大きければいいってもんじゃない(SPFとPA)

前回は(もはや常識?賢いママの日焼け止め選び)紫外線吸収剤ではなく
紫外線散乱剤をつかった日焼け止めを選んだほうがいいよ、という
記事を書きました。

まだまだ続くよ、紫外線の話。
いい加減しつこい!と思われそうですが、ごめんなさい。

さて、今回は、SPFとPAのことです。

日焼け止めや、ファンデーション、ccクリームなどには
必ず「SPF30」とか「PA++++」とか
書いてあると思います。

これ、とりあえず数字が大きければ効果が高いんだろうな~って感じで
適当に選んだりしていませんか?

そんな方は、ちょっと待って!
続きを読んでみてください。

軽くおさらい、SPFとPA

まず、SPFとPAが何なのか、おさらいです。

SPFは「Sun Protection Factor」の略語です。
これは、紫外線UV-Bを防ぐ効果を表したもの。

何も塗らない状態で紫外線を浴びたときに
日焼けをするまでに係る時間を、
日焼け止めを塗ったら何倍に伸ばせるかという
数字です。

例えば、何も塗らない状態では
日焼けするまでに10分かかるとしたら、
SPF50だと、
10分✕50=500分まで伸ばせるということです。
(実際は、コマメに塗り直さないと効果ないけど)

PAは「Protection grade of UV-A」略。
UV-Aを防ぐ効果を表したものです。

「+」「++」「+++」「++++」があります。

紫外線A波(UV-A)を浴びて皮膚が黒くなる時間を、
どれだけ伸ばせるかのマークです。
プラスが多いほど、長く伸ばせます。
「+++」なら8倍以上に伸ばせます。

蛇足ですが、SPFもPAも、人間で測定をしているそうです。
うーん。大変だなあ…

なら、数字が大きいのを選べばよい?

当たり前ですが、SPFも、PAも、
大きい値になるほど効果が高くなります。

「なら、数値の高いものを選べばいいでしょ?
なんでSPF30とかあるの?」

と思われた方もおられるのではないでしょうか。

数値が高いということは、それだけ紫外線吸収剤や散乱剤が
多く、肌への刺激が多くなります。
つまり、肌への負担が高くなって、炎症がおきるかもしれない
ということです。

長期的な目で見たら、日焼け止めを使うシーンにあった
数値のものを使うべきなのです。

環境庁が出している「紫外線環境保健マニュアル」でも、
「日常の洗濯物を干したり買い物をしたりするためならば、
それほど数値の高くない日焼け止めで十分」
としています。

洗濯や通勤くらいなら、SPF10~20で十分です。

でも、海、山にレジャーに行く人は要注意。
GWに、キャンプに行く人も気をつけて!

砂浜は紫外線の照り返しが激しいです。
また、山も標高が高くなるにつれて紫外線量が多くなります。

だから、レジャーに行く人は、SPF50、PA+++のものを
選びましょう。
敏感肌の人は、SPF30くらいのものをコマメに付け直してくださいね。
最低でも2~3時間おきには塗りなおしましょう。

そんなわけで、肌への負担と紫外線防止効果のバランスを考えて、
日焼け止めは選ぶべきという話でした。