化粧品成分について

植物エキスって何?全部、エキスですか?

先日、防腐剤の記事を書きながら
dテレビで「もやしもん」を見ていました。
もやしもんに出てくる菌たち、可愛いなあ・・・
でも、防腐剤で殺しちゃうのね。ごめんよ、オリゼー。

今日も、化粧品成分の話です。
植物エキスについて。

エキスって、そもそも何よ

エキスとは、Wikipediaによると
「動物や植物などの成分を水、エタノールあるいは水とエタノールの
混合液に浸出させた液体を濃縮したもの。」
だそうです。

水、エタノールだけではなくて、BG(ブチレングリコール)に
漬けることもあります。
BGには防腐効果もあるから、エキス抽出にはぴったりなのかも
しれません。
(お手持ちの化粧品にも、きっと「BG」っていうのが
入っていますよ。BGにもいろいろ話題がありますが、
それは改めて書いてみます)

まあ、簡単にいうと、エキスというのは、
原料になる動物とか植物の漬け物のつけ汁を
濃縮したものですね。

BGは市販されているので、原料さえあれば、
自分でもエキスは作れるみたいです
(衛生上の問題があるような気はしますが)

アロマ精油の作り方と全く違います

似たようなものに、アロマオイル(精油)がありますね。

エキスとアロマオイル。
その違い、わかりますか?
何となく、イメージでは同じもののような気がします。

でも、アロマオイルは作り方が違います。

アロマオイルにも作り方がたくさんありますが、
ポピュラーなのは「水蒸気蒸留法」

釜に原料となる植物を入れて、水蒸気をあてて蒸します。
すると、植物の細胞が壊れて、精油成分が揮発します。
揮発した成分をもう一度冷やして、水と精油を分離して
つくります。

あとは、おりゃ!と絞ってつくる方法や(圧搾法)、
有機溶剤に溶かす方法とか、いろいろあります。
(価格の安いローズ精油は有機溶剤法だったような)

エキスと精油、濃さが違うよ

まとめると、
エキス = つけ汁
精油 = 原料の一部

精油は、100%精油です。混じり気はありません。

エキスはというと、つけ汁であるBGと水、エタノールと
原料成分となります。
ものによって違いますが、だいたいBGとかエタノールが半分。
水が半分。
原料のエキスは、1%(笑)

ビックリですよね!

化粧品には、よく
「○○エキス配合!」とか
「○○エキスで潤う」とかありますが、
エキスには1%くらいしか原料成分はありません。

しかも、化粧品自体にエキスがどれくらい配合されているのか、
詳細な数値はわかりませんが、調べてみると
だいたい1%くらいだそうです。

とすると、植物成分はどれくらい含まれてるのでしょう?

エキスに含まれる植物成分は1%(100分の1)
化粧品に含まれるエキスは、1%(100分の1)

とすると、1(0.01)%✕1%(0.01)なので
結局、有効成分は化粧品全体の0.01%となります。

すくなっ!

でも、0.01%配合されていれば、かなり効果が期待できるのだ
そうです。
エキスって、すごい!

エキスの種類を増やすと、BGも増える

化粧品には、
「○種類のエキスを配合!」など、
たくさんのエキスを配合したものもあります。

たくさんの種類のエキスを1%ずつ配合したら
いろいろな効果が期待できそうです。

でもなー。
エキスの半分は、BGなんですよ。
エキスの種類を増やせば、それだけBGの配合量が
増えるってことですよね。

BGが多くなると使用感がベタベタするので、
エキスを増やすことは難しいと思うのですが・・・。
それか、
エキスの配合量を減らして、使用感をよくするか。

でも、エキスの配合量を減らしたら
効果がなくなりそうだし。

このあたり、どうなんでしょう?

こうやって、化粧品成分を調べていくと、
わからないことばかりです。