紫外線

美白に最も効くのは、美白成分よりも防衛でしょ

夏休み期間は、幼稚園の送迎がないので、
子どもを幼稚園まで送って行かなくてはなりません。
日焼けしそうです・・・

自分にも、子どもにも、あの日焼け止めを塗っているので
日焼け止めの消費量がハンパない(笑)

日焼け止め、ちゃんと塗っていますよね?
日焼け止めをサボって、シミになると大変です。

だって、美白成分はシミの予防にしか
効かないんだから!

日焼けのメカニズム

美白成分ってよく聞きますよね。
あれは、大抵のものは、シミの予防です。
つまり、メラニン(シミの元になる色素)をつくるのを
防ぐ効果を持っています。

説明する前に、日焼けのメカニズムをおさらい。

1.日光を浴びる
2.紫外線が肌の奥にある「真皮」まで届く
3.真皮にある「メラノサイト」がメラニンをつくる決意をする
4.メラノサイトで「チロシン」がつくられる
5.チロシンに、「チロシナーゼ」という酵素が働きかける
6.メラニンができる
7.真皮にできたメラニンが、ターンオーバーでだんだん
  皮膚の上のほうに出てくる
8.肌が黒くなる = 日焼け

これが日焼けをするメカニズムです。

だんだん日焼けが治らなくなっていく

子どもの頃は、日焼けをしても、だんだんと
元に戻って行きましたね。
夏休みに真っ黒だった子どもも、お正月には色白です。

子どもの頃は、皮膚のターンオーバーも正常なので、
メラニンが角質と一緒に剥がれ落ちていきます。
だから、肌の色がだんだん元に戻るのです。

大人になると・・・
メラノサイトも活動が活発になるので、
つくられるメラニンも多くなります。
それなのに、ターンオーバーが乱れるから、
メラニンの排出が間に合わなくて、
はがれ落ちてきないメラニンが増えていきます。
それが「シミ」。

表皮にメラニンがいる間は、ケアすれば
シミが薄くすることもできます。

でも、もっと怖いことがあるんです。

真皮にメラニンが落ちていく

真皮のすぐ上には「基底膜」という組織があります。

年をとると、コラーゲンの量が減って、
基底膜が破れてしまうことがあります。

基底膜が破れて、穴があくと、そこにメラニンが
真皮に落ちることがあります。

メラニンをつくるメラノサイトは、真皮の上にあるので、
メラニンが穴から落っこちるってことなんです。

真皮に落ちたメラニンは真皮から出られません。
そうすると、生易しい手段ではシミを消すことが
できなくなります。

美白成分は、ほとんどがシミの予防効果しかない

シミを消すのって、ほんと難しい。

いろいろなコスメメーカーが美白成分を謳っていますけど、
ほとんどがシミの予防です。

・メラニンを作れ!という指令物質をつくるのを抑える
・メラニンをつくるときに必要な酵素(チロシナーゼ)を
 を減らす
・チロシナーゼを怠けさせる

例えば、店頭で大々的に販売促進されている
資生堂の「HAKU」

HAKUの美白成分は、
「4MSK(4-メトキシサルチル酸カリウム塩)」と
「トラネキサム酸」です。

4MSKは、ターンオーバーを整えること&チロシナーゼの活動を抑えます。
トラネキサム酸は、メラノサイトの活性化を抑えて、指令物質をつくるのを
抑えます。

というわけで、今あるシミを消すものではなく、
シミが出来る前の予防として働くのです。

シミを消そうと思って美白コスメを使っても
「全然シミが消えない!」と怒っても、
シミが消えないほうが当然なんですよね・・

しょぼん。

じゃあ、できてしまったシミはどうする?

美白は予防効果しかないとすると、、、
今あるシミはどうしたらいいのでしょう?

これについては、また改めて書いてみたいと思います。